「子育てグリーン住宅支援事業」って聞いたことありますか?
これは2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、2025年に開始された国の補助金制度です。
「結局どんな制度?」「うちも対象なの?」とよくわからないまま…という方に読んでほしいコラムです🌸

◤🌱 そもそも「子育てグリーン住宅支援事業」って?◢
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国土交通省が行っている環境に配慮した住宅づくりを応援する補助制度です。
2024年から始まった制度で、省エネ性能の高い住宅の新築や既存住宅の省エネリフォームを対象に、住宅の性能やリフォームの内容に応じて補助金がもらえるんです!
「地球にも家計にもやさしい家づくり」がテーマになっていて、住宅の省エネ化を促進することを目的としています♪
対象期間(新築)
着 工 |
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2024年11月22日~予算上限に達するまで(遅くとも2025年12月31日まで)
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交付申請 |
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申請開始~予算上限に達するまで(遅くとも2025年12月31日まで)
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交付申請の
予約期間 |
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申請開始~予算上限に達するまで(遅くとも2025年11月14日まで)
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完了報告 |
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交付決定以降、補助対象の建物に応じた下表の期間まで
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戸建住宅 |
交付決定 ~ 2026年7月31日 |
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共同住宅で階数が10以下 |
交付決定 ~ 2027年4月30日 |
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共同住宅で階数が11以上 |
交付決定 ~ 2028年2月29日 |
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※ 階数とは建築物の地下を含めた階数のことです。(例:地下1階、地上9階の建物の階数は10)
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新築の場合とリフォームの場合で条件や金額が異なります。
今回は、「子育てグリーン住宅支援事業【新築編】」をご紹介します♪
◤👪 対象になるのはどんな人?◢

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新築の場合の補助金を受けられるのは、以下のいずれかの世帯です。
- GX志向型住宅:すべての世帯
- 長期優良住宅:子育て世帯または若者夫婦世帯のいずれか
- ZEH水準住宅:子育て世帯または若者夫婦世帯のいずれか
子育て世帯とは |
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申請時点において、子を有する世帯のことです。
- 子とは、令和6年4月1日時点で18歳未満(すなわち、平成18(2006)年4月2日以降出生)とする。
ただし、令和7年3月末までに建築着工する場合においては、令和5年4月1日時点で18歳未満(すなわち、平成17(2005)年4月2日以降出生)の子とする。
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若者夫婦世帯とは |
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申請時点において夫婦であり、いずれかが若者である世帯のことです。
- 若者とは、令和6年4月1日時点で39歳以下(すなわち、昭和59(1984)年4月2日以降出生)とする。
ただし、令和7年3月末までに建築着工する場合においては、令和5年4月1日時点でいずれかが39歳以下(すなわち、昭和58(1983)年4月2日以降出生)とする。
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◤🏠 どんな住宅が対象になるの?◢

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補助金を受けるには、「一定の省エネ性能を満たした住宅」であることが条件です。たとえば…
- GX志向型住宅(脱炭素志向型住宅)
- ZEH住宅(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
- 長期優良住宅
などが対象になります。
これらの住宅は、冷暖房の効きが良かったり、光熱費が安くなるのも魅力のひとつ。子育てで何かと出費がかさむ中、住んでからのランニングコストが抑えられるのはうれしいポイントですよね♪
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【補足】一定の省エネ性能を満たした住宅とは?
「地球温暖化対策の観点から省エネ性能を大幅に高めた住宅」のこと。【管轄:環境省】
- ZEH住宅(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
「年間のエネルギー消費量と創出量(再生可能エネルギー)を差し引いて収支がゼロとすることを目指した住宅」のこと。【管轄:国土交通省】
「長期にわたり良好な状態で使用するための措置を講じられた優良な住宅」のこと。【管轄:国土交通省】
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◤💰 補助金はいくらもらえるの?条件はある?◢

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新築工事の種類によって、補助金の金額が異なります。
【全世帯】
工事の種類
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補助対象住宅
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補助額(上限)
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・注文住宅の新築
・新築分譲住宅の購入
・賃貸住宅の新築
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GX志向型住宅
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最大160万円/戸
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→ GX志向型住宅 適合要件
住宅の立地に応じた①〜③のすべてに該当する住宅
① 等級6以上
② 高度エネルギーマネジメントの導入
③ 一次エネルギー消費量削減率
戸建住宅 |
一般 |
寒冷地または
低日射地域 |
多雪地域または
都市部狭小地等 |
再生可能
エネルギーを除く |
35%以上 |
35%以上 |
35%以上 |
再生可能
エネルギーを含む |
100%以上 |
75%以上 |
(要件なし) |
- 本事業の「寒冷地」とは、省エネ基準における地域区分において、1地域または2地域に該当する地域をいいます。
- 本事業の「低日射地域」とは、省エネ基準における年間の日射地域区分において、A1またはA2に該当する地域をいいます。
(リンク先『平成28年省エネルギー基準に準拠したエネルギー消費性能の評価に関する技術情報(住宅)現行版』
⇒ 2.1 算定方法 ⇒ 第11章第2節データ【地域の区分・年間の日射地域区分・暖房期の日射地域区分】を参照してください。)
- 本事業の「多雪地域」とは、建築基準法施行令第86条の規定により、特定行政庁が定める垂直積雪量100㎝以上に該当する地域をいいます。
- 本事業の「都市部狭小地等」とは、a)〜c)のいずれかに該当し、敷地面積が85㎡未満の敷地である地域をいいます。(住宅が平屋の場合を除く)
- a)第一種または第二種低層住居専用地域
- b)第一種または第二種中高層住居専用地域
- c)条例により北側斜線規制が定められている地域
- 外皮平均熱貫流率及び冷房機の平均日射取得率に関する基準に限る。
共同住宅 |
3階建以下
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4・5階建 |
6階建以上 |
再生可能
エネルギーを除く |
35%以上 |
35%以上 |
35%以上 |
再生可能
エネルギーを含む |
75%以上 |
50%以上 |
(要件なし) |
- 住宅用途部分が過半を占める階の数で判定されます。
- 外皮平均熱貫流率及び冷房機の平均日射取得率に関する基準に限ります。
- 住戸についてのBELS評価書で確認されます。
- 共同住宅については、住棟における省エネ性能を参照します。住棟についてのBELS評価書の提出も必要になります。
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【子育て世帯または若者夫婦世帯】
工事の種類
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補助対象住宅
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補助額(上限)
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・注文住宅の新築
・新築分譲住宅の購入
・賃貸住宅の新築※1
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長期優良住宅
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建替前住宅等の
除却を行う場合
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最大100万円/戸
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上記以外の場合
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最大80万円/戸
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ZEH水準住宅
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建替前住宅等の
除却を行う場合
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最大60万円/戸
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上記以外の場合
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最大40万円/戸
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※1 本事業における長期優良住宅またはZEH水準住宅の賃貸住宅は、事務局が事前相談により確認した「子育て等優遇家賃」に基づいて、子育て世帯または若者夫婦世帯に限定した「入居募集」を行う住宅(住戸)が補助対象となります。
◤✅ 申請方法はどうすればいいの?◢

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申請は住宅会社や施工業者が代行してくれることがほとんどなので、自分たちで難しい書類を準備する必要はありません。
【チェックポイント】
- 対象の住宅会社・工務店かどうかを確認(「登録事業者」である必要あり)
- 契約前に制度を使いたいことを伝えておく
- 着工・完了の時期に条件があるのでスケジュールは要相談
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◤😲 制度を使うときの注意点◢

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- 期間限定の制度です!
→ 2024年11月22日以降に対象工事に着手したものが原則です。
- 「制度対象外の住宅」もあるので注意
→ 省エネ基準を満たしていない場合は補助が受けられません。
- 予算上限に達すると早期終了の可能性も
→ 人気の制度なので、申請はお早めに!
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◤ まとめ:今のタイミングだから活用できる制度♪ ◢

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「子育てグリーン住宅支援事業」は、今のタイミングだからこそ活用できる、お得な支援制度。初めてのマイホームづくりで心配なことが多い中、国からの補助があるだけで気持ちがグッと軽くなりますよね✨
性能の高い家は、快適に暮らせるだけでなく、将来の暮らしにも安全・お得なんです。
制度をうまく活用して、家計にも環境にも、そして家族にもやさしい住まいをつくっていきましょう♪
「この制度、うちも使えるかも?」と思ったら、早めに住宅会社さんに相談してみてくださいね。
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子育てグリーン住宅支援事業Webページ↓
https://kosodate-green.mlit.go.jp/

子育てグリーン住宅支援事業を使うときは、事前にハウスメーカーや工務店に相談するのが大事!制度を使えるかどうかは、施工会社が登録事業者かどうか、また、制度に適合する住宅であるかで決まるニャ。あとから「使えなかった…」ってならないように、契約の前にしっかり内容を確認するのがおすすめニャ🐾